新型ウイルスは牧歌的な夢を見るか? ~ソロキャンプ②~
このエントリーは新型コロナウイルスに関連する外出自粛・往来自粛要請ならびに緊急事態宣言が発令される“以前に“行ったキャンプの内容となっています。 悪しからずご了承いただいた上で、どうぞお楽しみください。
なんで行ったん?
・前回の反省を踏まえ、新たに調達したギアを使用してみる。
・新型コロナウイルスだあ?一緒にキャンプでもするってのかおおん?
どこ行ったん?
西脇市日本のへそ 日時計の丘公園オートキャンプ場
〒679-0312 兵庫県西脇市黒田庄町門柳871-14
http://www.nishiwaki-hidokei.jp/
い つ も の と こ ろ 。
スタイルが確立するまではむやみにキャンプ場を変えない方が前回との違いを浮き彫りにすることができると思う。対照実験の考え方やね。
キャンプ場の紹介は以下の記事にて。
最初の日は何してたん?
出発。今回は道中寄りたいところがたくさんあったので早めの出立となる。
途中で渋滞にハマり、到着が遅くなる。9時半ごろには到着してスタバに寄り、新作のバタースコッチ コーヒー ジェリー フラペチーノを飲みたいと思っていたので予定の修正を余儀なくされる……と思っていたのだが、新作の販売開始は翌日からであった。その事実に気が付きしばし放心するが、結果オーライということで気を取り直す。
大蔵海岸にあるアルペンアウトドアーズ 明石大蔵海岸店へ。道中、明石海峡大橋を左に見ながら海岸線を走るのはとても気持ちが良かった。天気にも恵まれており、最高の出だしである。
色々とギアを見ながら頭の中で自分のキャンプスタイルを画策していたのだが、またしてもミニテーブルを忘れてきたことに気が付き、慌ててSOTOのフィールドホッパーを購入する。まあいずれかは買おうと思っていたのでちょうどよかった。そして枕も。こちらはmont-bellのもの。
朝食は取らずに出てきたので、お昼も兼ねてマクドナルドへ入る。せっかく明石に来たのだからどこか別な店を、とも思ったが探すのも手間だし次に行きたいところもあったので手近なところで済ませることに。
前回のキャンプのときにも行きたいと思っていた明石市立天文科学館へ。詳しい説明は割愛するが、ここに限らずやはり科学館はとても面白い。私の頭ではおそらく学問的に到底修めることのできない分野ではあると思うが、原理的な部分は理解できなくとも、少なくとも「それらがどのような仕組みで動いているのか」ということは理解することができる。そしてそれらを知ることは私にとってはとても興味を惹かれるものである。
世の中には私の知らないことがまだまだそれこそ無数に転がっている。一生涯のうちにどれだけこれらを理解することができるだろう。楽しみで仕方がない。
マックスバリュ西脇寺内店に到着。今回はクッカーでご飯を炊こうと考えていたのだが、お米の計量カップを忘れてしまったので、隣接するナフコで購入。僅かばかりではあるがキャンプコーナーがあったのでうろつく。すると別な棚のところにマイクロファイバークロスが1g1円で売られていた!(実際は訳あり製品500g入で500円ちょっと) 普段衝動買いはあまりしない方ではあるが、あって困るものではないと思い、即購入。
日時計の丘公園オートキャンプ場にチェックイン。今回は斜向かいに家族連れのキャンパーさんがいる。しかし私のサイト近辺にはほとんどキャンパーさんはおらず、管理棟寄りの方に多くいる印象。三姉弟が楽しげに遊んでいる。新型コロナの影響でエネルギーが有り余っているのだろう。
今回はしっかりとCamparkのアクションカメラで設営の様子を動画に収める。上手く収まるといいが。斜向いの家族とは別なキャンパーさんの子どもだろうか、散歩の途中で私のテントを見て「ちっちゃいおうちー」と言っていた。確かにそうだ。
設営が完了し、諸々の片付けも済んだので、しばらくウトウトする。今回はグランドシートを敷いているのでお座敷スタイルなのである。グラウンドチェアに腰掛け足を伸ばし足先まで毛布に包まるともう何を考える力も湧いてこなくなる。それほど長くは寝ていないはず。今日はもう一仕事あるので準備に取り掛かる。
今日はクッカーでご飯を炊く!せっかく買ったPRIMUSのクッカーが箱にしまわれたままだったので、一度使ってみたかったのである。今日も今日とてテーブルは忘れたので無印のポリプロピレン頑丈収納ボックスが机代わり。コンロを乗せて、クッカーを乗せようとしてようやく気がつく。
(これ、コンロの五徳に乗らへんやん……)
そう、コンロの五徳は大きな鍋を想定しているので、クッカーのような小さなものは乗らないのだ。まったく思い至らなかった。何か代用できるものはないか頭を働かせたところ、焚き火台であるファイヤーディスクに付属していた網の存在を思い出す。慌てて引っ張り出してきてセッティングをする。が。
(これ、どう見てもサイズ感おかしいやん……)
網がボンベ収納部分にまで大きくはみ出してしまうのである。ボンベ部分は熱が加わることは禁忌のため、どうしたものか少し思案する。だがこれしか方法はないので致し方ない。続行である。
準備を終えたクッカーをいよいよ火にかける。網が少し変形したがまあ問題はないだろう。重し代わりにキッチンばさみを乗せておき、音と振動に全神経を集中させる。しばらくするとお米の炊けてくるいい匂いがする。美味しそうな匂いに気が緩みかけるが引き締めなおし、炊きあがりを待つ。20分ほどで火から下ろし、蒸らし作業に入る。
ドキドキ飯炊きタイムの結果……見事に炊けた!ぱっと見とてもよく炊けている。さてこのまま白米だけを食べるのは味気ないので、前日にサビを落としてシーズニングをしておいたスキレットで豚キムチを作ることにする。油を敷き、豚肉を炒め、キムチを加えて更に炒める。出来上がった豚キムチはアルミ鍋に広げておいた白米の上にドン!
しかし豚キムチ丼は美味しくはなかった。なんだかなあ……。何がいけなかったのだろう。ご飯がきれいに炊けたことで上がっていたテンションは食べ進めるにつれて落ち着いていった。
洗い物を済ませ、グランドシートも撤収し、残るは焚き火台と薪とチェアだけという状態にしてしまう。ここら辺の片付けは明日に回してしまうと面倒くさいので、片付ける元気があるうちに片付ける。それが翌日も楽しい時間を過ごすための鉄則である。
焚き火を眺める。前回は初めてのソロキャンということもあり、頭の中は何かをしなければならないという想いでいっぱいだった。不慣れなことばかりで思い描いていた通りにはならないことばかりだった。しかし今回は一度経験していることを再度行うので、慣れによる余裕が生まれていた。それは心持ちにも変容をきたす。
“何もしない時間でいい、何かをしようとしないでいい”
これは今回のソロキャンで得られた究極の答えだった。ただでさえ忙しなさを余儀なくされる普段の生活から離れているのだから、こんなときぐらいは急き立てる何かを葬り去っていいではないか。ただ薪をくべ、爆ぜる音を聞き、時折お酒を飲む。これ以上に何が必要なのだ、この場所で。パソコンもない、テレビもない。敢えて不便の中に身を浸している時間に於いてさえ尚、成さなければならないことなどあるはずもない。
そうだ。空っぽになった心に浮かんできた「やりたいこと」をやればいい。無理くり何かをするためにここに来たのではない。何もしないためにここに来たのだ。
焚き火を終え、後始末をしてからテントに潜り込む。「何もしなくていい」という答えは心の中で膨らんでいた何かをしぼませていた。不思議な心地である。11時前には就寝する。
次の日はどうしたん?
目が覚める。夜中に何度か起きてはすぐに寝るということを繰り返していたが、不思議と眠気はない。テントから這い出して朝食にする。
撤収作業に入る。前日に買ったマイクロファイバークロスでテントの結露を拭いていく。前回のときに比べれば結露はとても少ないのでさっと拭き取ることができる。新しく買った10mのロープを木にくくりつけ、フライシートやスリーピングバッグ、マットを干していく。完全に乾かすことはできないが、触っても濡れていないと感じる程度には乾いてくれたのでありがたい。
前日の片付けも功を奏し、あっという間に撤収が完了する。チェックアウトをして温泉を目指して走る。
滝野温泉ぽかぽに到着。ここはしっかりとした温泉である。露天風呂やサウナを楽しみ、リフレッシュする。
帰路につく。途中のコンビニで軽食を購入。しかしここで忘れてはいけない、もう一つの目的が今回のソロキャンにはある。スタバだ。新作の販売開始は今日なのである。
スタバにやってくる。新作は美味しかった。このスタバは明石海峡大橋を眺められるテラスがあるのだが、あいにくいっぱいだったので店内の席でひとり満喫する。飲み終えてから駐車場の車の中で少し昼寝をしてから出発する。とても充実した一泊二日だったように思う。
帰宅。テント類を完全に乾かすために再度荷物を広げる。
諸々の考察は次回の記事で。また見てな~。